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2007/11/03

養老孟司「ぼちぼち結論」 読みました

ぼちぼち結論 (中公新書 1919)
養老 孟司
4121019199

中央公論に連載された「鎌倉傘張り日記」と、毎日新聞での書評が元になっている養老孟司先生の著書。

「理性」に振り回される現代社会を憂い、社会「常識」の怪しさを指摘し、虫捕りの時間がないことをぼやく……。養老孟司の時評シリーズもついに完結篇。ホリエモン・村上ファンド騒動、NHK受信料、データ捏造問題、中国の経済脅威、自民党総裁選、団塊世代の定年…。さあ、結論が見えてきた。

ちょっと古い話が多いけど、養老孟司先生の本ってやっぱ面白いな。たまに何を言ってるのか理解できないこともあるけど、独特のテンポで読んでいて楽しい。また、養老孟司先生は理科系だから理科の視点でみる。そこが僕の好きなところ。

最後にアメリカの話が書かれているのだが。

現代世界の問題はなんだろうか。アメリカ文明。そういってしまえば、結論は簡単である。

(中略)

アメリカ人は個人あたり日本人の四倍以上のエネルギーを使う。炭酸ガスの排出量は、全世界の二十五パーセントを占める。つまりエネルギー高消費型の文明である。

そんなこと新聞読んでたら分かることだろ?と言われそうだが、日本人の四倍以上のエネルギーを使っていると言われると、何故アメリカが石油にこだわるのかがよく分かる。そしてイラク戦争を起こした理由も想像がつく。

モノ作りなんて、二流の人がすることである。その意味では日本とは、世界の二流文明である。

でも、だれかがモノ作りをしなければならない。それなら日本が背負えばいい。だから日本は省エネで、モノ作りなのである。それは文明としては二流で、損な立場である。でもアメリカ人にモノを作らせたら、アメ車になってしまう。やたらに石油ばかり食って、故障ばかりして、能率が悪い。それなら日本がやったほうが、世界のためである。

そいうふうに、考えるべきではないか。それなら世界の石油は日本に使わせろ、というのが本筋であろう。日本が石油を節約するなどという話は、その意味では見当が外れている。世界のためにならないのである。

ろくなモノを作らないアメリカに石油を使わせるぐらいだったら、日本が使う方が世界のためになるというのは非常に納得できるし、考え方としてはアリなのである。

ではこの本のタイトル「ぼちぼち結論」の結論とは何か?言い方が悪いかもしれないが僕は彼の遺言書のように感じてならない。

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 (中公新書1919、養老猛司)        ※ Ⅰ   定年後の団塊   抽象的人間   「先生」が成り立たない時代   一億総インテリ化   民間主導   公平・客観・中立   書評①「生命理論」 Ⅱ   自由と不自由   モノですよ、モノ   昆虫採集禁止   どうかしてる   クーデターと総裁選   情報と感覚   書評②「人生があなたを待っている」 Ⅲ   子どもの自殺   ぼちぼち結論か   データ主義   同じ私   なぜ脳なのか   取り返しはつかない   終わりは自然   書評③... [続きを読む]

コメント

えるま
1.

この本この前父も読んでたけどぉ・・・。
随分難しい本読んだんだねぇ~♪
私なら多分最後まで読めない・・・多分。

読もうと思うあんたが偉い!!

junta
2.

★えるまさん
この本全然難しくないよ。
養老孟司の本はほんとテンポがよくて読み易いよ。

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